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2005.11.20

蟲師「第五話 旅をする沼」

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© 漆原友紀/講談社・『蟲師』制作委員会

とある山脈を越えようとしていたギンコは、その道中で不可解な現象に遭遇していた。

一つの沼を通り過ぎ、山腹まで登りきったあとで振り返って見ると、沼があったはずの

場所には何も無く、もうひとつの山を越えた頃になると次なる沼が出現するのである。

狐狸(こり)にでも化かされているのか――と考え始めた時、途中の沼でも見た覚えが

あった緑(あお)い髪の少女「いお」が現われて‥‥。 

今回の蟲 水蠱(すいこ) は劇中でギンコが説明した通り、その昔中国から伝えられ、

日本各地の「かっぱ」や「がらっぱ」伝承と同一化した 水虎(すいこ) という親玉格が

元ネタでしょう。 人の精血を吸ったり憑いたりするという恐ろしい妖怪であり、主に九州の

筑後川や滋賀県の琵琶湖にでたと言い伝えられてます。このモチーフが「沼」とどのように

フュージョンするかは、今回最大の観てのお楽しみです。 発想の転換というか、事象の

ダイナミックな飛躍というか。 原作者のセンスが光ってます !!

物語の終盤にその姿を現す蟲を観た時、思わずFCソフト「ファイナル○ァンタジーIII」の

ドールの湖に蠢くリ○イアサンの影を連想してしまいました。 世代がバレますネw

一方、キャラクターにも準レギュラーが登場。ギンコが各地で蒐集してきた蟲に関する

掘り出し物を買い取っている医者兼古物商の青年「化野(あだしの)」。

以降のエピソードにも再出演し、同類癖のあるギンコと絶妙の絡みを見せてくれます。

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>丸眼鏡がトレードマークの化野。良くも悪くも「コレクターを絵に書いた」ような趣味人。
  珍品の売却は金銭的収入源なので、ギンコにとっては大事な生命線でもある人物だ。

古来、漁村や水場に近いところで暮らしていた人人(ひとびと)は、「水害」というものを

とても恐れていたと思います。

何故なら生活の糧となる食物(じきもつ)や金銭の元手となるモノ全てが自然の循環に

左右される為。

結果、潮の異常や川の氾濫などを「水神の祟り」とし、酒や穀物を捧げて祈ったり、子供

(主に童女)を「人身御供」として間引き、そういった凶事から逃れようとしたのでしょう。

そんな事を心に留めながら、いおの心情を読んでみて下さい。

来週からは原作コミック第2巻の収録エピソードに突入。 「露を吸う群」からです。

<元ネタ推測>

鳥山石燕 今昔画図続百鬼 雨 「水虎」

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水虎はかたち小児(せうに)のごとし。 甲(かう)はせんざんかうのごとく、膝頭(ひざがしら)
虎の爪に似たり。 もろこしそく水の辺(ほとり)にすみて、つねに沙(いさご)の上に甲を
曝すといへり。

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