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2005.11.13

蟲師「第四話 枕小路」

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© 漆原友紀/講談社・『蟲師』制作委員会

予知夢をみるという研ぎ師の男「ジン」の元を訪ねたギンコは、原因が蟲にあることを伝え、

その回数が増えたら飲むようにと調整用の薬を渡します。 それから一年が経とうとした頃、

再び訪れた町には人気が無く、一面に青い草が群生し、跡形も無く朽ち果てていた――。

今回のお題は  。 将来のという意味ではなくて、悪夢とか予知夢とかのユメです。

ワタシ達は一生の4割近くを「睡眠(すいめん)」という生理現象で消化していく訳ですが、

たとえ寝ていたとしても、耳を閉じるという事は出来ないので「ずっと音を聴いて」いるし、

眼球も瞼(まぶた)で覆っているにすぎないので「ずっとその裏側を視て」います。

そして「脳 」を“眠らせる”ことも出来ないから、昼間起きている時と同様に、ずっと活動を

止めてはいないわけで、実際には寝ながらにして起きている。

このような理由から、意匠家兼執筆家・京極夏彦氏は、著書「姑獲鳥の夏」において、

「人間は寝ていても体力を消耗するから、眠る事=疲労をとる、という事だけではない。

眠るという行為は、その日の間に自分が見聞きした“情報”や“体験”を脳が整理整頓

するために、外部からの情報を一時的に遮断する事務時間としての役割もある」

というような結論を導き出されています。

そんな状態で体験している夢の中と、現実の間を行き来する蟲がいるというのがこの物語。

予知夢に魘(うな)されるようになったジンの現世は、夢と現(うつつ)を結ぶ蟲 夢野間

(いめののあわい) によって破滅的に崩れていってしまいます。

後半に描かれる葦(あし)の原での「きぬ」と「まゆ」の言葉に、唯一の救いがありました。

次回は第1巻の最終に位置する5話目の「旅をする沼」。 大好きな蟲の登場ですw

<設定解説>

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ギンコが銜(くわ)えているのは 蟲煙草(むしたばこ) というモノで、純粋な煙草とは
異質のモノ。 体質的に蟲を寄せてしまうギンコにとっての蟲除け道具となっているほか、
吐き出す煙が意思を持って動くため簡単な蟲封じとしても使えるが、効力は気休め程度。

<元ネタ推測>

鳥山石燕・画図百鬼夜行 陽 「反枕」(まくらがえし)

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