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2006.01.08

蟲師「第十話 硯に棲む白」

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© 漆原友紀/講談社・『蟲師』制作委員会

ギンコの友人であり医家(いか)を開業している化野(あだしの)には、蟲にまつわる珍品の

蒐集(しゅうしゅう)癖があった。 ある日、その化野邸へ忍び込んだ3人の子どもたちは、

蔵に貯蔵してあった数多の骨董品の中から一つの硯(すずり)を見つける。 興味本位で

墨を磨(す)ってみると、何やら冷たいものが出てきたような気がして吸い込んでしまう。

その夜、身体の体温が急激に下がるという症状が子どもたちに現われて‥‥。

年末年始の時期という事で、初の一夜一挙2話放送の今回。 蟲師ナイト・フィーバーですw

雲喰(くもは)み の元ネタは、原作のあとがきで周知の通り 夏の入道雲 。

虹などと同様、自然現象に対して何らかの別解釈を創造する蟲師ならではのテーマと

言えるのではないでしょうか。 某国民的天空城映画で描かれた「竜○巣」などのように、

入道雲はそのスケールの大きさから、何かが棲んでいる様な錯覚を覚える時があります。

そして常に気流によって姿形を変えて、何時の間にか移動していく。 そんな現象は人智を

超えた「異形」だからとしても怪訝(おか)しくはない。 「雨がくる虹がたつ」にも通じますネ。

個人的には、化野という男の性格付けが決まった回とも解釈しています(良心<物欲)。

また、舌っ足らずさがリアリティーを醸し出していた子供のキャラクターは、制作スタッフの

意図で子役のキャストに演じてもらっているそうです。 流石の“拘り”が感じられます。

引き続き、第2巻・1話目「やまねむる」のレビューです。 お付き合い下さい。

<元ネタ推測>

鳥山石燕 今昔百鬼拾遺 雨 「硯の魂」

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ある人赤間(あかま)が関の石硯をたくはへて文房(ぶんばう)の一友(ゆう)とす。
ひと日平家物語をよみさして、とろとろと居ねぶるうち、案頭(あんとう)の硯の海の
波さかだちて、源平のたゝかひ今みるごとくあらはれしとかや。
もろこし徐玄之(じょげんし)が紫石潭(しせきたん)も思ひあはせられ侍(はべ)り。

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