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2006.01.08

蟲師「第十一話 やまねむる」

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 © 漆原友紀/講談社・『蟲師』制作委員会

山頂の食い処で蕎麦を食べていたギンコは、そこから見えたとある現象に異変を感じた。

近くの里へ立ち寄って話を聞いてみると、その山深くに住む「ムジカ」という蟲師を捜して

ほしいという。山中に入ってみて光脈筋(こうみゃくすじ)特有の変調だと確信したその時、

ムジカの弟子である「コダマ」と出会う。同じ目的だと知ったギンコは沓を脱ぎ、並べた盃に

光酒(こうき)を注ぎ、土壌に棲む蟲「ムグラ」を利用する蟲師独特の探査術 ムグラノリ 

を行なうが――。

さて当話、幾つかの表現が原作とは異っていた事に、皆さんは気付かれましたか?

単行本2巻9頁2コマ目「猿の頭をした狐」の削除や、21頁6コマ目の台詞が「犬猫のように孕む」から

「次次と授かる」に変更されていたり。物語を語る上では特に影響がない箇所とも言えるので

それほど重要ではありませんが、原作を読んでいればこういった僅かな差異を発見する

楽しみ方もありますネ。

男女の感情が発端となって、一方の情念が不幸を招く、という構造が多い蟲師の世界。

“山を統制するヌシ”という存在と、 クチナワ と呼ばれる蟲の因果関係に秘められた

ムジカと朔(さく)の過去に惹きつけられてしまうエピソードです。

これは蛇足(じゃそく)になりますが、ギンコを演じる中野裕斗氏がベスト・エピソードに

数えたのが当話。声を荒らげる事が滅多に無いキャラクターだけに印象深かったそうです。

次回はなんと?! 私見でアニメ版の最終話になるのではないかと読んでいた第3巻5話目の

眇の魚」。これを見ずして蟲師を語るなかれ、です!!

<設定解説>

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 光脈筋(こうみゃくすじ)には必ずそれを統制する ヌシ が存在し、生まれた時から
 体に草が生えているという特徴がある。 ヌシは今回の老猪の様な哺乳類に限らず、
 後に描かれる「草を踏む音」で登場する大○○○など、多種多様な生物が存在する。

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 娯楽作品に対して「あれってどういう意味だったんですか?」と質問し、自分自身で答えを
 導き出す前に他者に委ねてしまう“勿体無い”視聴者(体験者)が多くなってきたと感じる
 昨今、当話冒頭の1シーンは象徴的な描写だったと思います。アナタは読めましたか ?
 「difference_of_reaction.txt」をダウンロード

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コメント

元元は「じゃそく」で、もはや現代では誤読だった「だそく」の方が取って代わっている日本語の一例らしいです。

蛇足は「だそく」だと思います。

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