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2006年5月

2006.05.27

芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行 14」アフタヌーンKC

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皆さん今晩は。タイトルを変更してから初となるレビューは、リニューアルスタートとは

相反するグランドフィナーレを迎えた傑作スローライフ萬画、「ヨコハマ買い出し紀行」です。

思えばこの萬画を読み出したのは、同名のラジオドラマをリアルタイムで聴いていたから。

訥訥と語られるストーリーに加え、GONTITI(ゴンチチ)によるイメージぴったりのBGMに

開始3秒で魅了され、すぐ原作に触れたのです。 それが早や12年。 ‥‥歳とる訳です。

そういえばその番組内で流れたenyaの「Anywhere Is」にも魅了されて、次の日に速攻で

買いにいったっけなぁ‥‥。 因みにenyaがブレークする前です。 この番組のスタッフ

には先見の明(めい)がありましたね !!

閑話休題。 本作品は2006年5月現在、社会的ブームになっているスローライフの兆候を

先駆けて取り入れていたと言ってもいい萬画であり、読んでいるだけでヒーリング効果が

ある(といっても過言ではない)稀少な作品でした。 語らずして語る という作風を

体現していた傑作。 ラストに至る10話の展開スピードに吃驚(びっくり)させられつつも、

独特のテンポは最後の瞬間まで続いており、切ないんだけれども爽やかな気分になる

とても「CAFE ALPHA」らしい締括りでした。

まだOVAは観たことないんですが、これを機に視聴してみようかな。 ちょうど近所の

レンタル屋に置いてあった筈だし。 何はともあれ、 おつかれさまでした !!

2006.05.26

蟲師「第二十二話 沖つ宮」

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© 漆原友紀/講談社・『蟲師』制作委員会

今回の「沖つ宮」は、原作にも幾つかある漁村を舞台にしたエピソードのひとつであり、

転生 という事象をテーマにしながら「綿胞子」や「雷の袂」でも扱われる 母子 の

在り方についても深く描かれています。

“竜宮”と呼ばれる海淵で命を落としたものは、全く同じ姿でもう一度生まれてくる。

その人智を越えた現象“生みなおし”の事を調べようとして島に訪れたギンコ。

「澪」という母親と、その娘「イサナ」。 話を聞くうちに、イサナは祖母「マナ」の転生した

子供だと判明します。 イサナの容姿は、マナ本人かと疑ってしまうほどに似ている。

この因果関係に蟲の存在を感じたギンコは、その元凶らしき「粒」を調べ始め‥‥。

沈められた人が眠る海底から浮かぶ粒。 はたして リュウグウノヌシ は害なのか ?

調査を進めるうちにギンコは、この島こそ現世の楽土(らくど)か――と漏らします。

逝く宿命(しゅくみょう)を背負った特別な人と、縦(たとえ)何年かかっても再会出来たら。

澪とイサナの“答え”には、人間讃歌が込められているなぁ‥‥と思ったエピソードでした。

また、今回は人物もさることながら、背景画などを含めたすべての作画のクオリティが

高いように感じました。 無論各話毎にそうなのですが、凄い制作スタジオだと思います。

次回は第3巻・1話目の「錆(金に靑)の鳴く聲」。 IME2000だと“サビ”の旧漢字が打てない orz

<設定解説>

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箱めがね で海中を調べる描写に人知れず感動しつつ、以前から言いたかったネタを一つ。
プロの萬画家を目指す際、最も難しい創作分野として業界で有名なのは“ギャグ”ですが、
アニメーション作品に置き換えた場合は 水または海の動画 だと言われています。
蟲師では「旅をする沼」「露を吸う群」「海境より」など、その舞台には事欠きませんよね。
優れた作品とそうでない作品を見極める一つの基準。憶えておいて損はないですよw

2006.05.20

蟲師「第二十一話 綿胞子」

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© 漆原友紀/講談社・『蟲師』制作委員会

祝 !! セルDVD収録話 \(≧Д≦*)9 先行放送ーッ !!

今日は、全国644万人の蟲師ファンの皆様。 お久し振りのアニメ版蟲師レビューです。

ナイショナイショのハナシで観る事が出来たので、予定よりも早い再開となりました。

記念すべきBS初放送に選ばれたのは、原作コミック第2巻の5話目にあたるエピソード

「綿胞子(わたぼうし)」です。 テーマは 母の子供に対する愛情 。

婚礼行列の際、被衣綿(かずきわた)に付着した緑色の染み。 それが全ての始まりだった。

とある民家を訪れたギンコは、若い夫婦の子供・ワタヒコが冒された奇病の相談を受ける。

全身に広がった緑色の班(はん)を見たギンコは、出産時の状況について夫婦に訊ねる。

絶句する夫と妻「あき」。 なんとワタヒコは生まれた時、ヒトの姿でも獣の姿でもない、

得体の知れない緑色の塊だったというのだ‥‥。

医療技術が進んでいなかったその昔、出産は母子共に命がけの試練だったそうです。

現代でもそうですが、お腹を痛めて産んだ子に我が身を惜しまない愛を注ぐのは当然。

しかし‥‥その聖域に侵入してくる蟲がいる。

胎児に寄生し、その存在自体を自然の理からずらしてしまう異形のモノ。

菌類のような性質を持つ蟲 綿吐(わたはき) は、奪った子供を人の姿に擬態させ、

人茸(ひとたけ) として民家に放ち、まるで我が子のように人間に育てさせます。

現実を受け入れられないあきには、ギンコの語る「真実」が「非情」にしか聴こえない。

その愛は歪んだ方向(ベクトル)へ進み、「実子を奪った蟲を受け入れる」ものへ流れます。

まるで某大ヒット公僕ドラマ邦画の終盤のような展開を迎え、ギンコはぼやきます。

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‥‥その気持ち、すっごい分かるよ(苦笑)。

ギンコの正論と所業をみて「酷い‥‥」と思った方はいるでしょう。

しかし、その情念こそが悲劇を生み出すのです。 現実に向き合う時は「痛い」もの。

その痛みから逃れようとし、子どもさえ良ければそれでいい、という自己愛的な考えこそが

破滅を呼ぶのではないでしょうか。 そんな事を考えさせられる重いテーマです。

ただ、結末はやはり「さすが蟲師」な展開になるので素晴らしいドラマのひとつだと思います。

次回は第5巻・1話目の「沖つ宮」。 「海境より」と似たテーマのエピソードです。

2006.05.06

第二の結晶

Thisismushishi2_1地上波より約二箇月――

響き続ける谺(こだま)、

待望の聲やまぬ最新章。

© YUKI URUSHIBARA/『蟲師』制作委員会

遂に明日5/7の01:00a.m.より、BSフジでDVD収録話が先行放送されますね !!

まずは地上波放送計20話のダイジェストから。 予習を兼ねて楽しみましょう。

次週の5/14からが本放送。 エピソード・ラインアップは、「綿胞子」「沖つ宮」

「錆(金に靑)の鳴く聲「篝野行」「眼福眼禍」「草を踏む音」の全6話構成。

BSフジが観られる環境の方は、私の分まで是非堪能して下さい‥‥(TДT)

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