« 質は辰巳や | トップページ | 天外魔境Ⅱ MANJI MARU 低段クリア覚書 「近江/西陸, 因幡」篇 »

2007.04.16

NGPC「水木しげるの妖怪写真館」浮世亭

引き続き携帯ゲーム機のネオジオポケットカラー(以下NGPC)の話。

買った動機は当然の事ながら供給されているゲームソフトをプレイしたいから――ですが、

そうなればNINTENDO DSやPS3等では“遊ぶ事が出来ないタイトル”という結論に至ります。

ここ数年間に体験した物としての私的ベスト・ビデオゲームには、「零 -刺青ノ聲-」「零 紅い蝶」

「ワンダと巨像」「ICO」などが挙げられます。

そんなゲーム群の隠れた共通点が何かと問われれば。

私が考えるに「中毒性」と「蒐集欲」が醍醐味だという点。

たとえばワン巨には「アハ体験」に似た中毒性があります。登場する巨像にはそれぞれに

異る弱点があるのですが、大抵のプレイヤーは見つけられずに苦戦します。

虚構娯楽の中では既に慣例化している“戦闘という擬似体験”の中に“クエスチョン”という

スパイスが提供されるので、その謎=問題が解けた時、プレイヤーは「これか――ッ !! 」と

アハ体験します。ゲーム通の人達はこれを「トライ&エラー」「ハマゲー」などと呼びます。

蒐集欲で挙げれば、DEAD OR ALIVE シリーズで有名なテクモの「陰の神作品」として

多くのホラー・ファンから絶賛されている「零」シリーズ。

劇中には射影機(しゃえいき)という名の除霊カメラがあり、プレイヤーはその舞台装置を使って

襲ってくる怨霊などを退けます。

慣れない内は写真に写った怨霊の姿に「うわぁ‥‥」と戦慄するも、そこにはストーリーの

バックボーンを解く重要なヒントが隠されていたり、タイミング次第では生前の頃の美しい

表情が撮れたりもするので、次第に自分からベストショットを狙うようになっていきます。

「激写ゲー」とも呼ばれる理由がここにあります。

長い前説で申し訳ありません(笑)。本題に入ります。

以上のような中毒性と蒐集欲を兼ね備えたNGPC専用ソフトがこちら。

 01yokaisya01

'99年12月に発売されたスナップアクションRPG 水木しげるの妖怪写真館 です !!

あれは確か、借りて読んでいたファミ通の連載萬画「ジャングル少年ジャン番外編 ドッキン

ばぐばぐアニマル」の冒頭、“油すまし”のベストショットを誇示するシャウトから始まった。

何やらもの凄い勢いでプッシュしており、それ以降の回でも度度ネタにされていました。

然し、それでも決定打にはならぬまま時は過ぎ。本作の事を忘れかけていた私は同誌の

連載コラム「ブルボン小林のゲームソムリエ vol.46 モラトリアムなゲーム」(06年10/13号)を

読んで思い出し、そのレビュー内容に共振して、この出合いは必然だったのだと確信。

ここまでくれば、NGPCと本作を入手するまでそれほどの時間はかかりませんでした。

詳しいゲーム内容は開発元の浮世亭ウェブサイトで確認してもらうとして、幾つかのツボを

ご紹介。

前述した射影機がリンホフを参考にした蛇腹式なのに対し、妖怪を写せるという不思議な

カメラ「雲外」(うんがい)は二眼レフレックス!!

意識したのはローライ、いや SEAGULL 海鴎 シーガル か。

他の追随を許さなかった王者GAME BOYとの競争史が重なり、共に“廉価版”という名の

戦略を掲げたNEW!ネオポケカラー本体の姿も相俟って、反骨精神が刺激されます。

――閑話休題(笑)。とにかくにクラシカル好きな私には堪らない設定であり、この疎通が

購入の動機になった事は言うまでもありません。

 01yokaisya02ungai
 © 1999 水木プロダクション/SNK 1999

 弟子になりたいと押し掛けた主人公に“水木サン”が貸し与えた寫眞機(しゃしんき)が
 この「雲外」。
 後述する撮影誤差現象は、実際の二眼レフ式カメラでも欠点とされていたパララックス
 (視差現象)を意識しているのかも。うーん、趣味だねぇ‥‥。

もう一つは撮影出来た妖怪達のドット絵。

ファミコン時代のドラクエ風グラフィックで描かれた日本列島には現実同様の主要都市が

存在し、それぞれの地方特有の妖怪を探して全国を行脚するのですが、自動エンカウント制

RPGとは違い、妖怪達と遭遇するには幾つかの条件を揃えなければいけません。

時間帯が「あさ」〜「よる」だったり、地形が「のはら」〜「かいじょう」だったり、フォトバトルでしか

入手出来ない「広目鏡」(こうもくきょう)や「水鏡」(みかがみ)などの強化アイテムを付けたり。

それら一定の条件が揃った時、怪しい場所で徐(おもむろ)にBスイッチを押してメニューを

開き「さつえい」を選ぶ!! 切り替わった画面内には出現中の妖怪の「ぞくせい」を表している

アイコンが動き回る(逃げ回る)!! Aスイッチを押しながらぐりぐりレバーで中央ガイド

(雲外の目アイコン)を重ね合わせ、ピピッという音が鳴ったと同時にシャッターを切る!!

こうして撮影出来たフィルムに写った妖怪の姿は、決してプレイヤーの思い描く通りの構図で

撮れているとは限りません。

撮影時にはど真ん中を射抜いていたとしても、妖怪の種類によっては身体の中心線から

“ずれる”設定になっていたり、「ひき」と「アップ」の2種類に書き分けられている原画の一方

だったり。

水木しげる作画活動50周年記念原画集「妖鬼化」(ムジャラ)に準拠したものが多い美麗な

ドット絵群を一目見れば、蒐集しない訳がないじゃないですかッ!!

 01yokaisya03notmisstake
 写真はさざえ鬼ですが、「ひき」の構図が極めて素晴らしいのが鬼太郎ファミリー。
 そのベストショットを狙って撮影した枚数は数知れず、ブルボン小林氏も絶賛する
 鬼太郎の〇姿を拝めた時は最高の気分になりましたw
 他には猫又、九尾の狐などにも美学を感じます。

噫(ああ)、第2回の写真交換会が開催されるとしたら絶対参加するのに !!

後悔、先に立たず。

ファミコン、ディスクシステム、PCエンジンの通信販売買取、ゲームセンターCXで話題のレトロゲームやテレビゲームあります。「TEA4TWO -WebShop-」

« 質は辰巳や | トップページ | 天外魔境Ⅱ MANJI MARU 低段クリア覚書 「近江/西陸, 因幡」篇 »

gk. Video game」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1873366/50912447

この記事へのトラックバック一覧です: NGPC「水木しげるの妖怪写真館」浮世亭:

« 質は辰巳や | トップページ | 天外魔境Ⅱ MANJI MARU 低段クリア覚書 「近江/西陸, 因幡」篇 »

◇ Twitter

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

最近のトラックバック