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2007.08.30

1位は富士山。では2位は ?

 今日迄 静かに騒がれていたとある作品が9月1日(土)より全国で上映される。その名は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」。

 数年前から私がウェブログにて推し続けている筆頭アニメーション作品「蟲師」が6位に輝いた“日本のメディア芸術100選 アニメーション部門”において総合1位となった報が記憶に新しい、「新世紀エヴァンゲリオン」の新たな(まさかの)プロジェクトである。

 1995年に平日夕方枠でTV放送されてから社会現象にまで発展しブームは絶頂期を迎え、遂には新たな結末劇としての映画版を制作するに至った作品だった。
 私自身も当時は塡っていたクチであり、
娯楽考察をテーマにしている語樂幸察なだけにレビューを意識せざるを得ない作品ではあるものの、近年の業界の流れを読んだ上で個個の作品性を述べる事にしている私からすれば、この映画の届けたい層では無い“半端大人世代”となった今、答えは既に出ています。

 私は、エヴァという作品を「観て楽しむ」ことはします。しかし、「アニメのNo.1」との評価は決してしません。あらゆる角度から考察した結果、“肯定的否定”の姿勢をもっておく事が一レビュアーとして大事だと実感した10数年だったからです。

 「何事も1位にならなきゃ。だって2位の北岳って誰も知らないでしょ ?」
 以前、初めて利用した美容室の店員から不意に発せられたこの一言。たわい無い雑談だったとはいえ、私は内心「少なくとも其処の県民なら絶対知ってるよ。失礼だな」と憤慨してました。
 「他意なく1位を喜ぶ事」とは全く異る「差別的な順位価値観」を持つこの店員の姿と、未だに「まごころを、君に」で送られた“現実の続き”を見つける事が出来ていない一部の熱狂的エヴァファンに限っての主張を同質に感じてしまうので、私はどうしてもそういった人達に戦慄を覚えてしまうのです。

 しかしだからこそ、子を持つ親となった現在の庵野秀明氏が考えるに至った2007年版娯楽アニメの内容がどう変化するのかは、'97年から今日に至る迄の氏の心情を推察すれば作品を観なくても分かります。

 TV版全26話を4で割ったと思われる構成の四部作「序/前篇」「破/中篇」「急/後篇」「?/完結篇」で公開予定。
 再びブームが再燃する事になるのかどうか、緩やかに、穏やかに、静観したいと思う。

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