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2007.09.01

当時と現在

 過日に述べた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が、本日より全国で上映されている。

 既に観て来たという方達もいるだろうし、これから行く予定だという方達もいる事でしょう。そんな本日未明、床に就きぼんやりとTVを眺めていたら「いまあま」という番組で取り上げていました。「親が通風になったのを見て」や「レレレイのおにいさん」といったナイスボケに失笑しつつ、思い出していた事を雑記。

 遡る事10年前。後に賛否両論となる「THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」の公開を控えていた時も同じ様な特集番組が幾つか放送されていました。

 当時大いに塡っていた私は、不意に始まった番組を見るや全盛期の高○名人の連射の如き速さで(←たとえが懐古的)擦り切れそうなビデオテープをセットし急遽録画したのですが、放送後確認したら肝心な部分全域にノイズが重なっていて、棘が無い真っ白なサボテンダーの様に忘我した事もあったりしました。

 今では笑い話として語れますが、もしもこの状態が「現在、私と同世代」の方達に見られるなら他人事ではあるものの考えてしまいます。寝食恋愛衣飾衛生を忘れる程に熱中してしまう気持ちも分かりますが、少なくともブームに乗った経験者であればこその客観姿勢があって欲しい。

 その一方で、この新劇場版が初見となる層に限っては、逆に大いに塡って欲しいとも思う。理由は幾つかあるのですが、私的な肯定ポイントの一つが“キャラクターの変化(改善)”なので、その解説を以下にまとめます。

 公式ウェブサイトのスタッフ&キャスト欄を見てもらうと分かりますが、作画監督の一人に松原秀典という御方の名が確認出来ます。

 ビデオゲーム「サクラ大戦シリーズ」のキャラクターデザインを手掛けた萬画家 藤島康介氏と共に数多くの版権イラストを担当された事で知られ、温和さを感じさせる球体的な顔の輪郭、純二次元の中にも写実的な肉感さが見られる体躯、穏やかな時は優しく意を決した時は鋭い眼光等の特徴によって、“人間の清清しさ”をキャラクターに表せるアニメーターだと思います。

 代表的なキャラクターを挙げるとすれば真宮寺さくらと大神一郎の二名。古き良き日本文化を具現化(投影)させた様なこの二人は「こうあってほしい日本人像」を狙っていた事で、“日本の良さを忘れかけていた日本人”と、“日本文化に興味を持つ外国人”双方のプレイヤーの深層心理を掴み、多くのファンを獲得しました。

 それを踏まえて現在流されているadを観てみると。主人公「碇シンジ」少年の貌が、「最低だ‥‥俺って」と呟いた当時の鬱屈した心中=それを求められたが故の作画では無く、悩んだり迷ったりする事はあっても絶望したりはしない、前述した二人を足した様な芯の通った面立ち=10年前とは異る結末に向けた作画に見えませんか ?

 一度は「大団円にするのは簡単だが嘘になる」とした監督の決起なのだから。
 今回のリメイクの意義は、そこに帰結するだろうと推察しています。

 EVANGELION:1.0
                ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
                    
YOU ARE (NOT) ALONE.
                (SFロボットアニメ カラー 98分)

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 Bnr_eva_a01_011

 EVANGELION.CO.JP

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