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2009.11.22

シータ、あの空?!

 Wa_laputa1
 
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 地上デジタル放送の受信環境となって初となるラピュタだった金曜。

 とはいえ脳内で変換可能な程に見尽くした作品。態態録画するまでもないか――とは思ったが、前述の通り一新されたAV機器があるんだからと考え直した。

 そんな心境を見透かされていたのだろうか。2009年の今という時期に流される意義に気付いたのは物語の中盤。ロボット兵との鏖戦後にタイガーモス号へと向かう道中。地上波放送では割愛される事が多かったシーンである。

 新聞の番組欄にも記されていなかった「ノーカット版」だったのは実に嬉しい誤算だった。

 これなら多少の字幕広告が入っていても我慢出来る。今更セルDVDやBlu-ray版を購入する気も無いので、「初の地上デジタル版ラピュタ」としてDVDへ焼くに値するだろう。

 一方、そのデジタル放送の革新的な技術の凄さに改めて驚かされるのは、2009年産3DCGバリバリの最新作ではなく、寧ろ一昔前の手描きセル画作品だったりするのが逆説的で面白く感じ、そして興味深い。

 今回のラピュタでいえば、序盤でドーラ一家と鉱山夫達が乱闘するシーンなんかが私見の要チェックポイントとなった。

 アナログ&ブラウン管TVだった頃に放送されたラピュタでは全く判別出来なかったが、両者のボディブロー応酬中、「へっへっへ‥‥効いてねぇぜニヤニヤ」において「実はちゃんと効いてる滲み汗」を掻いているのが確認出来るのだ(特に長男シャルル側)。

 然し、それよりももっと驚いたのは、クライマックスで描かれる偏執的なまでのラピュタ崩壊シーンの最中だった。

 脱出したドーラ達がフラップターで滞空している辺りからよーーーーーーく観察してみると、海面に崩落していく夥しい数の残骸の中に「ムスカ」を見つける事が出来るではありませんか?!

 「人がゴミのようだ!」と言っていた自分自身が「ゴミ粒の如く落ちる様」を確りとフィルムに残しておくこの周到さからは、「これが因果応報というんだ。キミ達はこんな大人になっちゃいかんよ」と警告する監督のメッセージが読み取れるのだ。
 竜の巣の雲の件以外にも、こういう描写が隠されていたんですねぇ。

 Wa_laputa2_muska

 そういう訳で、一度この違いを知ってしまうとアナログには戻れない。2011年迄待つのも結構だが、“地デジ化”については早めの先行投資を薦めたい。

 ところで、クロージングクレジットで流れる「君をのせて」を知らない人はいないと思うが、この曲がちょっと驚くカタチでカヴァーされている事を御存じだろうか。

 その曲の名は「君をつれて」。

 あの米米CLUBの石井竜也が「あれから16年経った主人公の視点」で唄った一曲なのだが、これが実に共感出来る歌詞で胸をうつのだ。

 隠れた名曲である。

 

 

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